ハイパー東大理類コースにおいては、数学は3種類の授業があります。そのうち2つは2コマ連続で授業を行うため、週5コマということになります。sowは5つの授業がありますが、すべて1コマずつなため、コマ数はハイパーと同じで5コマです。以下ハイパーの授業について説明します。
ハイパー東大理類数学①.②の共通事項
<基礎シリ>
基本的にはテキストを予習して授業を受け、復習するといったスタイルです。3週間に1回テストゼミが行われ、1限目に4問90分(80点満点)のテストを解き、2限目に解説が行われます。テキストのレベルはだいたい「やさしい理系数学」程度です。青チャートやFocus Goldの内容(例題)はほぼ身についているorセンター数学は特に対策していないが9割安定して取れる、といったレベルであれば授業についていくのはさほど厳しくはないでしょう。基礎シリのテキストは東大2次試験を受けるにあたって基礎となる内容ですから、復習を重ねて必ず解けるようになっておく必要があります。ただ別に予習段階で解けるか解けないかはあまり気にしなくていいと思います。ただ解けたに越したことはないですが…(参考までに言うと、私は予習段階で60%くらい解けていたと思います)。25ヶ年のA問題、またはそれより易しめの問題という位置付けでしょうか。テストゼミについてですが、あまりテキストとレベルは変わりません。私は平均60点ちょっとだったのですが、夏休みが終わるまでに満点を取れるレベルにまで復習して身につければ大丈夫だと思います。
以下では各授業について述べます。
・ハイパー東大理類数学①
<基礎シリ>上述の通りです。分野ごとに授業が進みます。
主に
・整数 ・方程式 ・最大値最小値問題 ・写像(順像法,逆像法) ・複素数 ・空間図形
などを扱います。
<完成シリ>
基礎シリで行ったテストゼミを毎週行う形になります。平均的な問題のレベルとしては東大本試験のB~Cレベルでしょうか。たまに東大の過去問そのものも混じっています。これも分野別ですが、本番は分野がどうとかわからないのであまり気にしない方が良いでしょう。私は平均50/80点程度だったと思います。名駅校では人数が少ないがゆえにテストゼミの緊張感がなくなってしまうため、自分なりにイメトレをしたり戦略などをたてておくと良いと思います。
・ハイパー東大理類数学②
<基礎シリ>
分野は
・極限 ・微分 ・積分
が大体を占めます。
<完成シリ>
150分6問のテストゼミを受け、次の週に解説といった形をとります。難易度は東大本試験レベルです。2週間に1回東大模試があると考えてもらっていいと思います。緊張感を持ってやりましょう。(たまに本試より簡単な回があったりしますが)私の場合良い回は90/120、悪い回は50/120くらいだったと思います。「まず1問完答して気持ちを落ち着けて、解けそうなものから解く、1問はほぼ捨てるつもりで…」などと戦略を立てて本番に備えておくとよいと思います。
・ハイパー東大理類数学演習
この授業にはテストゼミはなく、毎回予習する形式です。1回で3題を解きます。分野はバラバラですが、基礎シリの最初の方に確率が固まって配置されています。18年度だけの可能性がありますが確率はかなり簡単だったので、もし来年度以降もそのようであれば適宜補う方が良いと思います。 思考力を養成するためにじっくり考えるのが良いと思いますが、時間をかけすぎても他科目を圧迫するためほどほどに。
またこれは全科目について言えることですが、先生に積極的に添削をお願いした方が良いと思います。予習した問題はコピーして次の週に返却してくれます。東大のアドミッションポリシーには、数学に関して「数学的な表現力を重視する」と明記されていますし、また先生が自分の苦手な分野などを把握できるためアドバイスをもらえることもあります。十分伝わると思っていたものが案外伝わっていないことは往々にしてあるので、是非お勧めします。
以上が大まかな説明になります。